2014年5月11日日曜日

母の日には赤いカーネーションがいいと言った母

母の誕生日、母の日と何かにつけて 私は花好きの母のために素敵な花束を贈り続けてきた。日本に久しぶりに帰ってきたある日、直接お花を渡せる喜びに 母の日に大きな、豪華な花束を抱えて帰った。さぞかし感激してくれると思ったのに 母の反応は「綺麗ね」のひとことだけ。
「お母さんこの花束素敵でしょ!高いのよ、喜んでくれないの?」
母は「私はね7歳で母がなくなったでしょ、その頃学校でみなで白い紙でカーネーションを作っていたの。その日先生ができた人から赤い絵の具を塗りましょうと入ったの。でも私には雪ちゃんお母さんいないから白いままでいいよ。と、私はなぜ私に母がいないのか、悲しくて泣きながら帰ったの。毎年辛かった。赤い色に染められていくカーネーションが欲しかった。その時から白いカーネーションがきらいなの。私は母の日には赤いカーネーションがほしいの」「まあそうなのカーネーションなら安上がりでいいわ」と母に言いながら 涙が止まらなかった。幼い少女になんてひどい言葉をいうのだろうか!
その時から私は悪気はないけど言ってしまったという人の弁解を聞くのが大嫌いになった。

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